RayNeo iO はカメラが無く、Ray-Ban Meta には画面が無い

A cheerful man wearing sunglasses indoors, using voice commands on his smartphone.

RayNeo iO は33gでカメラを積まず、視界にモノクロの緑の文字を出す。日本で売られている Ray-Ban Meta (Gen 2) は1200万画素のカメラを積むが、見える画面は無い。ちなみに両方を持つ Meta Ray-Ban Display は、まだ日本に来てません。

RayNeo iO にはカメラがありません。日本で売られている Ray-Ban Meta には画面がありません。画面とカメラの両方を積んだ Meta Ray-Ban Display はアメリカの需要が想定を超えたとして海外展開が止まっていて、日本での発売時期も決まっていません・・・。

日本でスマートグラスを選ぶときは、撮りたいのか見たいのかを先に決めることになります。

RayNeo iO は9月4日に出た33gのメガネで、日本では89,999円、発売記念で80,000円になっています。Ray-Ban Meta (Gen 2) は5月21日から日本でも売られていて、73,700円からです。

カメラが無いと、何ができなくなるか

Ray-Ban Meta (Gen 2) のカメラは1200万画素の超広角で、動画は3Kまで撮れます。子どもを追いかけながら、自転車に乗りながら、料理の途中で、手を空けたまま撮れる。このグラスの中心はそこにあります。RayNeo iO はここが丸ごとありません。写真も動画も撮れない。

カメラが無いことは、周りから見たときの意味も変わります。Ray-Ban Meta には録画中を示すライトが付きますが、それでも「いま撮られているかもしれない」と相手に思わせる。会議室や人の家に持ち込むときに気を使うのはここで、RayNeo iO はカメラそのものが無いので、その説明が要りません。

ただしマイクはあります。RayNeo iOには終日の音声記録があり、会話を話者ごとに分けて議事録にする機能も載っています。人前で使うなら、Ray-Ban Meta で断るのとは別の断り方が必要かもしれません。

RayNeo iOの画面に出るのは緑色の文字

RayNeo iOのディスプレイは両眼の MicroLED と回折導波路で、色はモノクロの緑。視野角23.5度、眼前の輝度1300ニト、表示部分の透過率97%という数字が公式に出ています。実際に出るのは通知や翻訳の字幕といった文字情報で、それが視界に薄く重なる。写真や動画を見るための画面ではありません。

見えにくくなる場面も分かっています。ケータイ Watch の実機レビューでは、日の当たる場所や緑の背景、青空ではさすがに見えにくく、日陰なら問題ないと書かれていました。過去の通知をあとから見返せない仕様だという指摘もあります。屋外の昼間に使うつもりなら、ここは一度自分の目で確かめたほうがいい。

翻訳は、画面があるかどうかで形が変わります。iO は55言語・109種類のアクセントに対応した字幕を、相手の顔を見たまま読める位置に出します。Meta のグラスには画面が無いので、翻訳はスピーカーから耳に返ってくる。相手がまだ話している最中に音が重なります。しかも日本語のリアルタイム翻訳がどこまで使えるかは、Meta 自身が「他国で利用できる機能で、日本ではご利用いただけないもの、今後順次展開となるものがある」と書いていて、はっきりしません。

電池と値段

RayNeo iORay-Ban Meta (Gen 2)
日本での価格89,999円(発売記念80,000円)73,700円〜
重さ33g非公表(Gen 1 より約2g増)
カメラ無し1200万画素・3K動画
画面モノクロ緑・視野角23.5度無し
電池通常使用で48時間最大8時間+充電ケースで48時間
度付きレンズ追加26,800円別売り

電池は6倍違います。iO は240mAhで、通常の使い方なら48時間、記録を回し続けても18時間。Ray-Ban Meta (Gen 2) は Gen 1 のほぼ2倍に伸びて最大8時間で、そのかわり充電ケースに戻せば48時間ぶん充電できます。カメラを回せば減りは早くなるので、8時間は撮らなかった日の数字です。

この差は、毎晩ケースに戻す暮らしになるか、二日ほったらかしでもかけていられるかの違いになります。メガネとして朝から晩までかけるつもりなら、後者のほうが近い。

度付きにするときの負担も違います。iO は度付きレンズが追加26,800円と明記されていて、80,000円の本体と合わせて106,800円。Ray-Ban Meta 側は度付き対応の Ray-Ban Meta Optics (Gen 2) が82,500円で、レンズは別売り。いくらになるかは買う店で変わります。メガネをかけている人にとっては、本体価格の差より大きく効く可能性があります。

どちらを選ぶか

カメラを使いたいなら Ray-Ban Meta、視界に文字を出したいならRayNeo iO です。なお、買わない選択をし、両方使えるMeta Ray-Ban Display は日本に来るまで待つというのも手です。

RayNeo iO の画面に出るのは通知と字幕とナビで、ケータイ Watch のレビューでも「常用したくなる情報はそれ以外に特になかった」と書かれていました。Meta のカメラのほうも、スマホを取り出す手間を省くためのもので、画質でスマホを上回るわけではありません。

決めかねているなら、この一週間にスマホで撮った写真を見返してみるのが早いと思います。メガネで撮れたら楽だった、と思える一枚が何枚あるか。ゼロなら、カメラに7万円台を払う理由はありません。何枚もあったなら、選ぶのは Meta のほうです。

出典

  1. RayNeo iO AIグラス(日本公式)
  2. Ray-Ban Meta (Gen 2)およびOakley Meta、5月21日より日本でも販売開始(Meta 公式ブログ)
  3. スマートグラス一覧(RayNeo 日本公式)
  4. スマホ通知が視界に溶け込む。33gの超軽量AIメガネ「RayNeo iO」実機ファーストインプレッション(ケータイ Watch)
  5. サムネイル写真: Photo by Eren Li on Pexels