iPhone Duo には望遠カメラが無いので、18 Pro との差は4倍ズームから大きくなる

iPhone Duo は iPhone 18 Pro より145,000円高いが、背面カメラは望遠も可変絞りも無い2眼。2倍までは18 Pro と同じ仕組みで撮っていて、差が大きくなるのは4倍ズームから。ProRes や Apple Log には対応しない一方、外側の画面を使う自撮りや集合写真は撮りやすい。
iPhone Duo は iPhone 18 Pro より145,000円高いのに、背面のカメラは2つで、望遠レンズも可変絞りもありません。ただ、2倍までのズームは18 Pro と同じ仕組みで撮っているので、差が出るのは遠くのものを撮るときと、動画を編集するときにほぼ限られます。遠くのものをあまり撮らない人なら、Duo のカメラで不満を感じる場面は少ないと思います。
違いは、ほぼ望遠に集まっている
18 Pro と18 Pro Max のカメラは同じなので、表は18 Pro で代表させています。
| iPhone Duo | iPhone 18 Pro | |
|---|---|---|
| 超広角 | 48MP・13mm・f/2.2 | 48MP・13mm・f/2.2 |
| メイン | 48MP・26mm・f/1.6(固定) | 48MP・24mm・f/1.48〜f/4.0(可変) |
| 2倍 | 52mm(メインから切り出し) | 48mm(メインから切り出し) |
| 望遠 | なし | 48MP・100mm(4倍)・f/2.8 |
| 光学品質の最大 | 2倍 | 8倍(200mm) |
| デジタルズーム | 最大10倍 | 最大40倍 |
| 前面 | 12MP・f/2.2 | 18MP・f/1.9 |
超広角はまったく同じです。違うのはメインカメラの絞りと、2倍より先のズームです。
2倍までなら、差はほとんど無い
Duo の2倍は、望遠レンズではなく、メインカメラの4,800万画素の中央を切り出して1,200万画素にしたものです。18 Pro の2倍も同じ仕組みなので、2倍までなら仕組みの上での差はほぼありません。細かく言えば、Duo はメインが26mmなので2倍は52mm、18 Pro は24mmなので48mmになり、同じ2倍でも Duo のほうが少しだけ寄れます。
4倍から先で、差が一気に開く
ズームを4倍にすると、18 Pro は100mmの望遠カメラに切り替わり、4,800万画素のセンサーをまるごと使えます。望遠カメラの無い Duo は、メインの中央をさらに小さく切り出すしかありません。26mmから100mm相当まで寄せると、使える範囲は面積で約15分の1、単純計算で約320万画素です。
8倍では、差がさらに開きます。18 Pro は望遠の中央を切り出して1,200万画素を確保します(Apple の言う「光学品質の8倍」)が、Duo で同じ200mm相当を作ると、約80万画素しか残りません。実際には画像処理で補われるので、この数字がそのまま画質になるわけではありません。それでも、元になる情報の量にこれだけの違いがあることは、買う前に知っておいたほうがいいと思います。
望遠が要るかどうかは、撮る場面で決まる
望遠が無くて困るのは、自分は近づけないのに被写体が遠い場面です。子どもの運動会や発表会、ライブ、動物園、旅先で遠くの建物を撮るときがこれに当たり、100mmがあるかどうかで撮れる写真が変わります。人や料理、街歩きのスナップが中心なら、52mmまであれば足りることが多いでしょう。
可変絞りより、気にしたいのはセンサーの大きさ
18 Pro のメインは、f/1.48、f/1.8、f/2.8、f/4.0 の4段階に絞りを切り替えられます。絞る(f値を大きくする)とピントの合う範囲が前後に広がるので、奥行きのある料理を手前から奥までくっきり写したり、前後にばらけた集合写真で全員にピントを合わせたりするときに効きます。夜景の街灯を光の筋にする撮り方もできます。ただ、一番明るい側では Duo の f/1.6 と18 Pro の f/1.48 はほとんど変わらないので、絞りを自分で選んで撮る人でなければ、差を感じる場面は多くありません。
暗い場所での写りに絞りより効くのは、センサーの大きさです。Apple は数字を出していませんが、写真系メディアの PetaPixel は、Duo のメインセンサーを1/1.56型と報じています。18 Pro のセンサーの大きさはまだ分かっていないものの、夜や室内での写りには、絞りよりこちらが大きく響くと考えています。
動画を編集する人は18 Pro
18 Pro は ProRes(編集向けの高画質な記録形式)、Apple Log(あとから色を調整する前提の記録方式)、シャッタースピードなどを手で決められる Pro Controls に対応していますが、Duo はどれにも対応していません。PetaPixel によると、静止画の RAW(ProRAW)にも対応していません。
Duo も4K・120fps の Dolby Vision で撮れるので、家族の動画を残す程度なら困りません。編集ソフトで色を触る人なら、18 Pro を選んだほうがいいです。
自撮りと集合写真は Duo のほうが撮りやすい
Duo を開いて撮るとき、外側の画面は被写体の側を向きます。Duo Preview という機能でそこに撮影中の映像を映せるので、撮られる人が自分の表情や構図を確かめられます。この外側の画面を見ながら、背面カメラで自撮りもできると報じられています。18 Pro の自撮りは18MPの前面カメラなので、48MPのメインで自撮りできる Duo のほうが、条件としては有利です。
全員がポーズを取ったところで自動でシャッターを切る Smart Take や、半分に折って置けば三脚なしで立てられる形も、撮影で役に立ちます。外側の画面にアニメを出して子どもの気を引く Kid Cue という機能もあり、集合写真に自分も入りたい人には、望遠よりこちらのほうがうれしいかもしれません。
差額の145,000円で買うもの
256GBで比べると、18 Pro は219,800円、Duo は364,800円で、差は145,000円です。この差額で手に入るのは、カメラの性能ではなく、折りたためる形です。
遠くのものを撮る機会が多い人、動画を編集する人、カメラを基準に iPhone を選んできた人には18 Pro を勧めます。18 Pro Max もカメラは同じなので、そちらは画面の大きさで選べば済みます。ふだんの写真が1倍と2倍で収まっていて、大きな画面や自撮り・集合写真の撮りやすさに惹かれるなら、Duo のカメラで困ることは少ないでしょう。
決めきれないときは、最近撮った写真を見返して、ズームして遠くを撮った写真がどれくらいあるかを数えてみてください。ほとんど無ければ Duo でいいですし、よく撮っているなら18 Pro のほうが後悔しにくいはずです。
出典
- iPhone Duo - 技術仕様(Apple)
- iPhone 18 Pro - 技術仕様(Apple)
- Apple unveils iPhone Duo(Apple Newsroom)
- iPhone 18 Pro vs iPhone Duo: Here’s every key difference(9to5Mac)
- The Beautiful iPhone Duo Has Serious Camera Compromises(PetaPixel)
- The iPhone Duo lacks variable aperture and a dedicated telephoto camera(Engadget)
- アップルが「iPhone 18 Pro/18 Pro Max」「iPhone Duo」発表、本誌記事と価格まとめ(ケータイ Watch)
- サムネイル写真: Photo by Imthiyaz Syed on Pexels