iPhone 18 Pro と Pro Max の電池の差は、ネットを見るだけなら2時間ほど

グレーの布の上に置かれた、カメラが2つあるオレンジ色のスマートフォン

Apple の数字では Pro Max のビデオ再生が9時間長いが、Tom's Guide のブラウジングテストでは差が2時間10分だった。カメラもチップも充電の速さも同じで、20,000円高く38g重い Pro Max で得られるのは、画面の広さとこの2時間になる。

Apple の仕様ページでは、iPhone 18 Pro Max のビデオ再生は最大45時間で、18 Pro の36時間より9時間長い。ところが Tom’s Guide が画面の明るさを150ニトにそろえ、モバイル回線でウェブを読み込み続けるテストをしたところ、差は2時間10分でした。18 Pro が16時間17分、Pro Max が18時間27分です。Pro Max を電池のために選ぶなら、この2時間のほうを基準に考えたほうがいいと思います。

9時間は動画を流し続けたときの数字

Apple が出している持ちの数字は3種類あります。ビデオ再生が36時間と45時間、ストリーミングが33時間と40時間、Apple が実際の使われ方をもとに見積もった「通常使用」が24時間と30時間。差はそれぞれ9時間、7時間、6時間で、割合にするとどれも2割から2割5分ほど Pro Max が長い計算です。

一方、Tom’s Guide のテストで出た差は割合にして13%ほどでした。ブラウジングは通信と処理が絶えず動くので、画面を点けて動画を流すだけの測り方より、電池の大きさの差が時間に出にくいのだと思います。テストは1つの媒体の1種類だけなので、これが正しい差だと言い切るつもりはありません。ただ「9時間」を、自分の1日がそのまま9時間延びる数字として読むのは無理があります。

去年より差が縮んでいる

Tom’s Guide の結果でもう一つ目についたのは、伸び方の違いです。18 Pro は17 Pro より56分長くなったのに、18 Pro Max は17 Pro Max より33分しか伸びていません。差分から逆算すると、去年の17 Pro と17 Pro Max の差は2時間33分で、今年はそれが2時間10分に縮んだことになります。

Apple はニュースルームで、Pro Max について「iPhone 史上最大の駆動時間の伸び」とうたっています。ビデオ再生の公称値で見れば17 Pro Max から6時間伸びているので、その言い方自体は数字に合っています。それでもブラウジングのテストでは、伸びが大きかったのは小さい Pro のほうでした。Pro を選んでも、去年の Pro Max との差は1時間半ほどしかありません。

20,000円で変わるのは画面と電池だけ

Pro と Pro Max の違いを仕様ページで並べると、思ったより少ないです。

iPhone 18 ProiPhone 18 Pro Max
価格(256GB)219,800円239,800円
画面6.3インチ6.9インチ
大きさ幅71.9×高さ150.0mm幅78.0×高さ163.4mm
重さ211g249g
ビデオ再生最大36時間最大45時間

カメラ、A20 Pro チップ、冷却の仕組み、選べる容量と色は同じです。厚さも8.75mmでそろっていて、画素密度も同じ460ppi なので、Pro Max の画面は細かくなるのではなく、一度に映る範囲が広くなります。差額は256GBから2TBまで、どの容量でも20,000円ちょうどです。

充電の速さも変わりません。60W 以上のアダプタにつなげば、どちらも約15分で50%まで戻ります。昼にどこかで15分充電できる人なら、2時間の差はそこでほぼ埋まります。

それでも Pro Max を選んでいい人

一番はっきりした理由は画面です。電子書籍や地図、表計算を iPhone で見る時間が長いなら、6.9インチはそれだけで20,000円を払う意味があります。この場合、電池が2時間長いのはおまけくらいに考えておけば、期待外れにはなりません。

電池で選ぶなら、充電できない日が多い人です。移動の多い仕事や旅行で、朝から夜までコンセントに触れない日があるなら、2時間は小さくありません。2、3年使って電池の容量が80%まで落ちたとして、テストの数字に単純に0.8を掛けると、Pro は13時間ほど、Pro Max は14時間45分ほどになります。長く使うつもりで、今の iPhone でも夕方に電池が気になっているなら、Pro Max のほうが後で困りにくい。

逆に、片手で使うことが多い人には38gと6.1mmの幅の差が毎日効きます。249g は、手に持って電車で読み続けるには重い部類です。今の iPhone で夜に20〜30%残っているなら、Pro で足ります。

決める前に、設定の「バッテリー」で今の iPhone の過去10日分の使い方を見てみてください。夜の残量と画面オンの時間が分かれば、2時間の差が自分に要るかどうかは見当がつきます。あとは店頭で2台を片手で持って、38gの差を確かめれば足ります。

出典

  1. iPhone 18 Pro と iPhone 18 Pro Max - 技術仕様(Apple 日本)
  2. iPhone 18 Pro と iPhone 18 Pro Max を購入(Apple Store 日本)
  3. Apple debuts iPhone 18 Pro and iPhone 18 Pro Max(Apple Newsroom)
  4. iPhone 18 Pro Max and 18 Pro battery life tested — the results are surprising(Tom's Guide)
  5. 同記事の転載(Yahoo Tech)
  6. サムネイル写真: Photo by thiago japyassu on Pexels